【施工日記】I様邸新築工事⑤建方(上棟)

 

今回はついにI様邸の建方(上棟)の流れについてご紹介します。

 

建方(たてかた)」とは、プレカット(※1)した木材で、建物の構造を組み上げていく工程です。この工程は、地域や工務店によってその認識に違いがあり、上棟(じょうとう)・建前(たてまえ)・棟上げ(むねあげ)・建舞(たちまい)などと呼ばれることもあります。

 

※1 プレカットとは、工場などで材木を切断したり加工を施しておくこと

 

1階柱

まずは、図面を見ながら建物内に2階梁を並べていくことから始まります。先に柱を立ててしまうと、重い木材や長い木材を移動させるのが大変になってしまうため、作業をスムーズに進めるには大事な準備です。

2階梁を並べる作業が終わると、どんどん柱を立てていきます。

柱上部に、設置位置を示す番付けが書かれています。

2階梁組み・ボルト(金物)・仮筋交い

図面を見ながら2階梁を組んでいきます。柱のホゾと梁のホゾ穴、梁どうしの仕口を合わせて、叩きながらはめ込んでいきます。そして、ボルトを締めて固定します。

次に、建物を垂直に建てるために、仮筋交い(※2)を取り付けます。後々、正式な筋交いを設置するため、釘は打ちきらず抜きやすいように少し頭を残しておきます。

※2 仮筋交いとは、正式な筋交いを入れるまでの間、垂直を保つために建物内部に斜めに設置する木材のこと

耐久性に優れ、木目も美しい国産のヒノキと松を使用

仮筋交い


今回は、木材の中に埋め込むタイプの「引きボルト」を多く使用

2階柱・床合板・小屋梁(母屋、登梁)

まず、床合板を敷いていきます。今回の2階床は、桧の60角を細かく設置(303ピッチ)し、その上に24mm床合板を敷いており、非常に頑丈なつくりになっています。

床合板が敷き終わったら、下階と同様に柱を立て、梁を組んでいきます。エコな家【ECONAIEⓇ】の仕様は天井の木が現しになるため、屋根の勾配なりに入っている斜めの梁(登り梁)も全て見えることになります。

一番上から斜めに入っているのが登り梁

玄関までのアプローチ上に庇が付きます。これもプレカットにて加工してもらいました。

野地合板

最後に、軒先をよく合わせ野地合板を敷いていきます。

前日まで雨予報で心配していましたが、当日は天候に恵まれ、建方は無事完了しました。

お施主様とご家族に温かく見守られながらの建方となりました。

最後に

現在建設中のI様邸ですが、なんと構造見学会を開催させていただけることになりました。お施主様のご理解があってこそです。本当に感謝しております。

エコな家【ECONAIEⓇ】の家づくりを見て、実際に家の空気を体感していただくことが、エコな家【ECONAIEⓇ】の良さが一番伝わる方法だと思っております。12/5(土)12/6(日)に開催いたしますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

構造見学会チラシ

 

今回は、I様邸の建方の流れをご紹介しました。次回からは、屋根や壁パネルなどの工程となっていきます。その様子は、次の【施工日記】でお伝えします。

また当ホームページのこちらのページからもパンフレット送付依頼を受け付けていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。