【施工日記】I様邸新築工事①スウェーデン式地盤調査

地盤調査」とは、家を建てる土地の強度や性質を調べることです。家を安全に支えることができる地盤か、または安全に建てるためにはどう対策すべきかを把握するために行います。丈夫で安全な家づくりをする為には、「地盤調査」は欠かせない工程です。

 

今回は地盤調査を「スウェーデン式サウンディング試験」という方法で行いました。地盤調査の方法は色々ありますが、木造一戸建住宅の場合ではこの調査方法が一般的となっています。

 

「スウェーデン式サウンディング試験」の試験方法ですが、まず地盤にロッド(先端がスクリュー状になった鉄の棒)を垂直に突き刺し、回転貫入させていきます。その沈み方がスムーズな場合は地盤が弱いと判断し、逆に沈みにくかった場合は地盤が固い(強い)と判断します。通常は約半日かけて、敷地の四隅と中央の5ポイントを調査します。

 

試験結果や試験データは、後日まとめて報告書として送られてきます。そして、長期許容応力度(※1)、圧密沈下量(※2)、即時沈下量(※3)の3項目が国土交通省告示第1113号の規定に適した数値であれば、地盤改良の必要はないと判定されます。

 

※1 固定荷重(建物自体の荷重や屋根荷重など)と積載荷重(家具など)に対する許容応力度

※2 荷重などにより時間とともに土中の水や空気が排出され、地表面で沈下として現れる量

※3 荷重などにより短時間で発生する沈下量

 

 

今回のI様邸の場合は、1ポイントのみ圧密沈下量の数値が適していなかったため、地盤改良を行いました。その様子は、次回の【施工日記】でお伝えします。

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