一般的な家庭用電源は100Vですが、車は12Vを利用しています。実は12Vで十分使える家電製品がたくさんあります。例えば、パソコンや電気、冷蔵庫などです。大きな電力を必要とするものの中にエアコンがありますが、実はエアコンのモーターも12Vでまかなうことも現実的にはできます。
LEDは4.3Vで発光します。100Vのうち95V以上が不必要なのです。また、パソコンは100Vを6Vに落として使っています。アダプターがその役割を担っているわけですが、その時に多くの熱を発生します。だからアダプターが熱くなり、発火事故や火災につながり人の命を奪うことすらあるのです。
太陽光発電の売電では、特殊な機械を通して、太陽光を交流160Vに変換して電力会社に送っています。12Vで快適に生活できるのであれば、そんな必要もありませんよね。現実的に家全体を12Vでまかなうことができる程度まで、使用電力を抑えることができるようになれば、電力の自給自足が実現します。そうなると電力会社の送電線のないところにも家が建てられるようになるのです。
12Vの電力を扱うには資格もいりませんし、感電死する危険もありません。そして何より、火力や原子力などの環境に大きな負荷をかける発電に頼らなくてすむようになるのです。エコで快適な生活は世界規模での研究テーマです。12Vで生活できるようになるのも、そう遠くない未来のことなのかもしれませんね。