【施工日記】I様邸新築工事⑥屋根施工

建方も無事に終わり、今回からはI様邸の主要箇所の施工についてお話していきます。まずは、屋根の施工についてです。

エコな家【ECONAIEⓇ】の屋根施工には、一般的な施工方法とは異なるところがあります。

エコな家【ECONAIEⓇ】では、電力をほとんど使わずに屋内の温度を調節することが可能な「無冷暖房システム(特許5701583)」という独自技術を導入しており、遮熱性に優れた高純度アルミで、屋根を含め家全体を密閉するのです。

この「無冷暖房システム(特許5701583)」により、夏場の屋根裏が28℃以上になることはありません。また屋根裏を含め、室内の温度差は真夏でも約2〜3℃と安定しています。

 

まずは、建方で敷いた屋根合板の上に遮音シートを貼っていきます。

これにより雨音などが遮断されます。

その上に、75mmのカネライトフォーム断熱材を並べます。

カネライトフォームは、独立気泡の小さな泡の中に気体を閉じ込めています。

独立気泡が熱をさえぎり、結露も抑制します。

気密性を高めるために、目地にはしっかりテープを貼ります。

さらにその上に、ルーフィングを重ねていきます。

ルーフィングには、雨水を下地へまわらないようにし、

そのまま軒先まで流しきる役目があります。

そして高純度アルミで家全体を覆っていきます。

高純度アルミは強度が高く熱反射性に優れた素材で、

放射線や太陽熱を遮る目的で宇宙開発や宇宙服にも使われています。

高純度アルミで家全体に遮熱層を設けることで、

夏は屋外からの熱を、冬は冷えを遮ります。

最後に、木材で通気層を作ります。

建物全体に設けられた通気層は、温度の高い空気が上昇する性質を利用して、壁面から屋根へと空気が流れる構造になっています。

夏場の高い温度の空気は屋根内を通り、棟(屋根の頂上部分)から放出されます。

冬は壁面を辿って上昇した空気が通るため、積雪時には屋根の雪が溶けやすくなる効果もあります。

 

今回のI様邸の屋根の施工についてお話ししました。屋根材を敷いた屋根の完成写真は、後日アップします。次回【施工日記】は、壁の施工についてお話します。

また当ホームページのこちらのページからもパンフレット送付依頼を受け付けていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。