今回はついにI様邸の建方(上棟)の流れについてご紹介します。
「建方(たてかた)」とは、プレカット(※1)した木材で、建物の構造を組み上げていく工程です。この工程は、地域や工務店によってその認識に違いがあり、上棟(じょうとう)・建前(たてまえ)・棟上げ(むねあげ)・建舞(たちまい)などと呼ばれることもあります。
※1 プレカットとは、工場などで材木を切断したり加工を施しておくこと
1階柱
まずは、図面を見ながら建物内に2階梁を並べていくことから始まります。先に柱を立ててしまうと、重い木材や長い木材を移動させるのが大変になってしまうため、作業をスムーズに進めるには大事な準備です。
2階梁を並べる作業が終わると、どんどん柱を立てていきます。
2階梁組み・ボルト(金物)・仮筋交い
図面を見ながら2階梁を組んでいきます。柱のホゾと梁のホゾ穴、梁どうしの仕口を合わせて、叩きながらはめ込んでいきます。そして、ボルトを締めて固定します。
次に、建物を垂直に建てるために、仮筋交い(※2)を取り付けます。後々、正式な筋交いを設置するため、釘は打ちきらず抜きやすいように少し頭を残しておきます。
※2 仮筋交いとは、正式な筋交いを入れるまでの間、垂直を保つために建物内部に斜めに設置する木材のこと
2階柱・床合板・小屋梁(母屋、登梁)
まず、床合板を敷いていきます。今回の2階床は、桧の60角を細かく設置(303ピッチ)し、その上に24mm床合板を敷いており、非常に頑丈なつくりになっています。
床合板が敷き終わったら、下階と同様に柱を立て、梁を組んでいきます。エコな家【ECONAIEⓇ】の仕様は天井の木が現しになるため、屋根の勾配なりに入っている斜めの梁(登り梁)も全て見えることになります。
野地合板
最後に、軒先をよく合わせ野地合板を敷いていきます。
前日まで雨予報で心配していましたが、当日は天候に恵まれ、建方は無事完了しました。
最後に
現在建設中のI様邸ですが、なんと構造見学会を開催させていただけることになりました。お施主様のご理解があってこそです。本当に感謝しております。
エコな家【ECONAIEⓇ】の家づくりを見て、実際に家の空気を体感していただくことが、エコな家【ECONAIEⓇ】の良さが一番伝わる方法だと思っております。12/5(土)・12/6(日)に開催いたしますので、気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
今回は、I様邸の建方の流れをご紹介しました。次回からは、屋根や壁パネルなどの工程となっていきます。その様子は、次の【施工日記】でお伝えします。
また当ホームページのこちらのページからもパンフレット送付依頼を受け付けていますので、気になる方はぜひお問い合わせください。